寛政年間の末期に「高橋文右衛門」が醤油の商品化に成功した後、小豆島は醤油造りの町として発展しました。「醤の郷(ひしおのさと)」は、醤油蔵建築が日本で最も集積する醤油蔵通りと苗羽地区、および馬木地区の散策路と地域の名称です。醤の郷には、小豆島で発展した醤油蔵や佃煮工場、醤油の歴史がわかるマルキン醤油記念館ほか、醤油に関しての施設が建ち並びます。
登録有形文化財建造物を見ながら町を散策
観光客に無料で提供される「醤の郷 散策MAP」を各所に設置。登録有形文化財建造物に指定されている約90もの建造物を見ながら散策できます。明治時代に建てられ、今も使用されている醤油蔵や佃煮工場、今は使われなくなった醤油樽や井戸のつるべ軒など、醤油の町ならではの風景は、伝統の香りを感じさせてくれます。
小豆島の醤油醸造工程を間近で見られる醤油蔵
小豆島での醤油造りの始まりは文禄年間(1592年〜1595年)と歴史が長く、最盛期の明治時代には約400軒の醤油屋があったと伝えられています。今では、小豆島で伝統的な醤油造りを続ける醤油蔵は約20軒となりましたが、今だからこその本物造りに取り組むのが醤の郷なのです。普段では見られない、150年以上使い込まれた大きな仕込おけが並ぶ醤油蔵では、小豆島の長い歴史から受け継がれた醤油造りを見学することもできます。
小豆島醤油の歴史がわかるマルキン醤油記念館
大正初期に建てられた、諸味(もろみ)から醤油を搾り出す圧搾工場を、創業80周年を記念して資料館として公開。合掌造りとしては最大規模を誇るこの建物は、1996年に国の有形文化財に登録されています。館内では、醤油の製造工程を示したパネルや、先人達が工夫を凝らした貴重な道具類を展示。また、小豆島の名物のひとつ「しょうゆソフトクリーム」を味わうことができます。
醤の郷(ひしおのさと)の基本情報
2015年4月24日 公開
住所
〒761-4421
香川県小豆郡小豆島町苗羽
お問い合わせTEL: 0879-82-1011
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