毎年10月16日、香川県小豆島町池田の「亀山八幡宮例大祭」で行われる「押し込み(オシコミ)」は、約200年前の明治初期に始まりから行われている神事。太鼓台を手こぎの和舟に積んで池田湾をこぎ進み、同神社の馬場につながる砂浜から宮入りします。一時途絶えていましたが、昭和54(1980)年に復活。現在は神浦地区が続けており、1987年には町の無形民俗文化財に指定されています。

勇壮な太鼓台の上陸シーンは迫力満点

全長約12メートル、幅約2.6メートルの和舟「皇子丸」に、重さ約1トンの太鼓台を乗せて、午前6時すぎに地元から出港。8時半すぎの花火を合図に「ヨシンエー」と声を掛けながら、馬場前の砂浜へ向かいます。浜に近づくと急速を意味する「ユンヤーサー」にかけ声を変え、雨乞いの神具としての意味を持つ龍神が掘られた太鼓を鳴らしながら、ふんどし姿の漕ぎ手が「ナガセ」を歌います。また舳船首では、赤と緑の長襦袢を着た2人の若衆が采(さい)を手にひょうきんに踊り、見物客に祭りの喜びをアピール。勇壮な太鼓台の上陸シーンに大勢の観衆から大きな拍手や声援が送られます。

重さ約1トンの太鼓を馬場まで一気に担ぎ込む!

しめ縄を張り巡らした陸地では、同地区の約30人の担ぎ手が待ち受けており、「早くこーい」と呼びかけます。そして着岸と同時に威勢よく太鼓を下ろして馬場まで一気に担ぎ込み、見物客らも声を合わせて「えい、しゃしゃげ(さし上げ)」と連呼。馬場に到着すると「池田の祭りは神浦でもつ、踊るオシコミ日本一」と声高らかに歌いながら太鼓を打ち鳴らし、詰め掛けた大勢の観衆を魅了します。

押し込み(オシコミ)の基本情報

2015年4月24日 公開

住所 〒761-4301
香川県小豆島町池田1618-3

期間 10月16日

お問い合わせTEL: 0879-75-0205 (亀山八幡宮)

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