「壺井栄文学館」は「二十四の瞳映画村」内にある施設。壺井栄の自宅のいろりの間や応接間などを再現し、生前愛用していた調度品や身の回りの品をはじめ、『二十四の瞳』の原稿を展示しています。その他、夫で詩人の壺井繁治(つぼいしげじ)や、プロレタリア文学の作家である黒島伝治(くろしまでんじ)の書簡、遺品なども展示されています。
壺井栄(つぼい さかえ)
明治32年(1899)年、香川県小豆郡坂手村(現・小豆島町)生まれの小説家。小豆島の樽職人・岩井家の五女として生まれ、内海高等小学校を卒業。その後、郵便局や役場などで働き、同郷の作家・壺井繁治や黒島伝治らの影響で文学に親しむ。1925年に上京し、壺井繁治と結婚。プロレタリア文学運動に加わり、1938年に『大根の根』を発表。児童文学や童話的な作品を多く書き、1952年に発表した『二十四の瞳』は映画化され、大きな反響をよんだ。
壺井繁治(つぼい しげじ)
明治30(1897年)、香川県小豆郡苗羽村(現・小豆島町)出身の詩人。大正12(1923)年に詩誌『赤と黒』を創刊し、詩作をはじめる。プロレタリア文学詩の分野で活躍し、戦後は「詩人会議」を創刊、民主主義詩運動を推進する。著書に詩集『頭の中の兵士』『影の国』『風船』などがある。
黒島伝治(くろしまでんじ)
香川県小豆郡苗羽村(現・小豆島町)出身の小説家。醤油工場で働き学費をため、早稲田大学予科の選科生となるが、徴兵を受けシベリアに出兵。帰国後、農民小説や反戦小説などを執筆する。代表作はシベリア出兵を題材にした『渦巻ける鳥の群』、済南事件を取材した『武装せる市街』など。
壺井栄文学館の基本情報
2015年4月24日 公開
住所
〒761-4424
香川県小豆郡小豆島町田浦甲931
営業時間
9:00〜17:00(入館受付16:30まで)
8:30〜17:00(11月)
定休日/なし
料金
二十四の瞳映画村入館料に含む/
中学生以上700円(630円)、
小学生300円(270円)
※()内は20人以上の団体料金
お問い合わせTEL.0879-82-5624
FAX.0879-82-3090
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