小豆島にのみに生育する「ショウドシマレンギョウ群落」は、寒霞渓四望頂より三笠山に至る尾根付近に見られる小群落。日本でただひとつの野生レンギョウと伝えられている岡山県新見市の石灰岩地帯に自生するヤマトレンギョウの変種です。分布域が限られており、県のレッドリストには、絶滅の危機が増大している絶滅危惧2類に指定されています。

世界で小豆島だけに自生する珍しいレンギョウ

ショウドシマレンギョウは、主に集塊岩の崖地上に高さ1〜2m程の低木林を形成。開花時期は4月〜5月上旬で、葉と一緒に開花します。花は筒状で4つに深く裂けており、花の色はレンギョウ(モクセイ科)よりも素朴で野趣に富んだ淡黄色をしています。葉の縁にギザギザはほとんどなく、楕円形で向かい合わせに生えるのが特徴。細い枝をつけ、崖を這うように枝垂れる姿が美しい非常に珍しい植物です。

ショウドシマレンギョウの花言葉は「希望」

年間降水量1,100mm以下と、雨が少ない瀬戸内海の島々の中で、霧や小雨が発生しやすい渓谷部に低木林を形成するショウドシマレンギョウ。のそ花言葉は「希望」「希望の実現」「叶えられた希望」「豊かな希望」など。寒霞渓にある植物園では、ショウドシマレンギョウの苗をお土産として買って帰ることもできます。

寒霞渓のショウドシマレンギョウ群落の基本情報

2015年4月20日 公開

住所 〒761-4433
香川県小豆郡小豆島町寒霞渓
(寒霞渓の山頂駅から展望台の奥)

その他■見頃
4月下旬〜5月

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