目の前に海を望む場所に、当時のままの姿で残る木造校舎。それこそ、壷井栄作「二十四の瞳」の舞台地として知られる、苗羽小学校旧田浦分校校舎です。田浦小学校として明治35年に建造されたこの校舎は、昭和43年に苗羽小学校田浦分校となり、昭和46年に統合をされた歴史を持ちます。古びた木の質感が赴きを醸し出す寄棟屋根、板張りの校舎、当時のまま残される机や椅子など、一歩足を踏み入れると、タイムスリップしたかのような、ノスタルジックな気分を味わえます。映画村と合わせて観光に組み込むことで、より小豆島の歴史を肌で感じることができるのでは。
田浦の歴史を知る、貴重な存在
壷井栄作「二十四の瞳」の舞台でもある、苗羽小学校旧田浦分校校舎 。その歴史は深く、建物自体は昭和35年の建造のものだそう。そして、昭和43年には苗羽小学校田浦分校として多くの子供達がこの場所で学びます。それから3年後、本校への統合が決まり、旧校舎となって今に至ります。道路事情など、当時この場所は地理的にとても不便な場所だったと言われており、学び舎としてだけでなく、地域住民の集会場など多岐に渡って利用されていました。戦時中にも、出征兵士などの見送りも行われたという事で、まさに当時の田浦の全てを知り得る、そんな貴重な場所なのです。
当時のままで残る貴重な校舎
苗羽小学校旧田浦分校校舎の最大の魅了といえば、当時のまま、手を加えられる事なく残され校舎です。今、多くの校舎が現代的な建築で改築され、旧校舎は解体されてしまう事が多いなか、校舎苗羽小学校旧田浦分校校舎だけは、そのままの姿で残っているのです。町の唯一の初期小学校を知る、大切な文化財と言っても過言は無いのです。
タイムスリップしたかのような校舎内も魅力
校舎苗羽小学校旧田浦分校校舎が廃校となったのが昭和46年。およそ70年に渡って、田浦の子供達がこの場所で様々なことを学び続けました。背の低い木製の椅子や机、オルガン、随所に見られるどこか古めかしい構造。古い木材の香りに廊下や教室に差し込む光、きしむ床の音など、当時の学びの風景が、目の前に浮かんできそうな雰囲気も魅力です。様々な施設が近代化し続ける今の時代だからこそ、校舎苗羽小学校旧田浦分校校舎の存在が貴重なのではないでしょうか。
苗羽小学校旧田浦分校校舎の基本情報
2015年2月23日 公開
住所 香川県小豆郡小豆島町田浦甲977-1
営業時間
9:00~17:00
(ただし11月のみ8:30~17:00)
定休日:なし
料金 200円
お問い合わせTEL: 0879-82-5711
FAX:0879-82-1824
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