小豆島の万里の長城と呼ばれる土壁。それが、貴重な文化財として知られる長崎のしし垣です。二面長崎地区に作られたこの長崎のしし垣は、全国的にみても規模は一番と言われており、小豆島の観光スポットとしてだけでなく、歴史的遺産としても注目されています。その全長は120kmもあると言われており、小豆島の周囲以上の長さなんだとか。もともと、山から下りてくる動物などを食い止めるための防護壁として作られたのですが、形状にもちょっと謎があると無いとか。ロマン溢れた長崎のしし垣こそ、小豆島に観光に来たら見なければいけない、注目のスポットかもしれませんよ。

小豆島の至るところで見れる貴重な存在

長崎のしし垣は、吉野と二面の境界部分で当時のカタチをほぼ留めて尾根伝えに連なっています。何と、その全長は120kmという長さで小豆島の周囲を超える長さ。小豆島を歩けば至る所に、このしし壁を見ることができ、まさに小豆島のシンボル的存在とも言えます。全国で見られるしし垣なのですが、この長崎のしし柄は恐らく全国一と思われており、そのためか「 島の万里の長城」という異名まで持っています。

全国的にも貴重な土壁

長崎、という名なのですが、これは土を積んで作られた壁のこと。石で積まれたものは、それに対し「吉田」と呼ばれています。土壁で作られたしし壁自体が珍く、小豆島の長崎のしし壁は、さらに大きいものである貴重な存在なのです。土壁の長さは、200メートルで高さは最高部分で1,6メートルほど。そして、幅を0.6メートルとし、型枠を組んだ後に、土を3段に分けて積んで行ったと考えられてます。土壁には、直径3センチメートルほどの穴が空いていますが「ヒッパリ」と、呼ばれる、型枠自体を両側の板を固定するためのものです。長崎のしし垣は、小豆島町の指定有形民俗文化財として指定されています。食べて遊ぶというのも小豆島観光の醍醐味ですが、長崎のしし壁を見ながら深い歴史と技術に思いを馳せるのも、また良いのではないでしょうか。

長崎のしし垣の基本情報

2015年2月23日 公開

住所 小豆郡内海町西村甲1896-1

料金 無料

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