数多くの魅力を持つ島、小豆島。その中でも、上質な花崗岩の名産地として全国的に有名である場所であることを知っていたでしょうか。石材の産出自体が非常に多いことからも、大坂城再築の際の石垣の石がこの小豆島産だったほどなのです。そんな石材の島、小豆島で国の指定史跡として知られているのが、大坂城石垣石切丁場跡。数々の種石やそげ石が点在しており、普段見る事の出来ない貴重な「石」の姿を楽しむ事ができます。城郭建築に石垣築造など、様々な歴史の一変を担って来た大坂城石垣石切丁場跡。小豆島の魅力を知るための、歴史的重要地なのです。

そびえ立つ圧巻の巨大花崗岩

大坂城石垣石切丁場跡には、数多くの種石が点在しています。1978年の調査によるところ、何と1600を超える巨石などが数えられたといいます。大坂城石垣石切丁場跡には5カ所の丁場跡があり、天狗岩と豆腐石、亀崎、そして南谷、八人石とそれぞれにユニークな名前が付けられます。各所、見所は沢山あるのですが、何といっても注目は岩谷地区にある「天狗岩丁場跡」でしょう。この場所には、666個の種石やそげ石などがあり、規模的にも広く歩いているだけでも、様々な発見をすることができます。そして、天狗岩丁場跡最大の見所は天然石「大天狗岩」。高さが7mで胴回り35m、推定重量は1,700tといった、想像を絶する巨大な花崗岩がそびえ立っているのです。目の前に立っただけでも圧倒されてしまう、独特の迫力が魅力です

歴史的重要地としての顔

大坂城石垣石切丁場跡はその名が示すように、大阪城構築の際、石垣の石として多くの石が切り出された場所です。筑前黒田藩によって1621年に開かれた古い歴史を持つ採石場であり、多くの石垣構築に使われていたと言われています。傾斜地から海岸の積み出し地に運べるなど、小豆島の形状からか重宝された場所となり、数多くの城郭建築などに貢献してきました。現在では、国の指定史跡として指定されており、小豆島だけでなく、日本自体の歴史を知る上でも重要な場所として認知されているのです。

大坂城石垣石切丁場跡の基本情報

2015年2月23日 公開

住所 小豆郡小豆島町岩谷

お問い合わせ小豆島町企画財政課
TEL:0879-75-180

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