国内の山地に自生するつる性の低木、ツルマサキ。葉の脇から集散花序を出し、愛らしい白い花をつける事でも知られています。そんなツルマサキの中でも、香川県下最大と言われているのが、星ヶ城のツルマサキです。小豆島の国魂神を祀る阿豆枳島神社の裏通路に位置するこのツルマサキ。周囲の樹々にまつわり伸びる壮大な巨木として知られており、樹齢は100年を超えるとまで言われています。この島を長きわに渡り見守り続けてきたこの巨木は、今でも多く人々の心を掴んで止まない、シンボル的存在として愛されています。小豆島の持つ、深い歴史の一部を知る重要な1本なのではないでしょうか。
県下最大のツルマサキ
ツルマサキは、北海道から沖縄にかけての山野の林内を中心に生える、つる性の低木。決して、珍しい植物では無いのですが、星ヶ城のツルマサキだけは特別です。100年を超える樹齢を持つと思われるほどに古くからあるツルマサキ。主幹部分が胸高幹囲38センチメートルほどで2メートルほど、地上から二股に別れています。ツル性植物という事もあり、そこから周囲の他樹にまつわり伸びて行き、何と高さ7メートルという大きさなのです。
愛らしい花実をつけて
ツルマサキの花期は通常、6月から7月と言われています。果実はさく果で、10月から11月にかけての冬の入口に熟して行きます。塾された果実は4裂となり、橙赤色の仮種皮に包まれる愛らしい種子が顔を出します。壮大な広がりを見せる葉々の緑とこの橙のコントラストも美しく、この時期のツルマサキは特に見応えがあります。
阿豆枳島神社もとっても魅力!
阿豆枳島神社裏通りにある、星ヶ城のツルマサキなのですが、折角なら阿豆枳島神社も観光に入れたいところ。小豆島の国魂神を祀っているという、この阿豆枳島神社。小豆島の平和と繁栄を祈願した、例大祭が毎年9月に開催されているのです。この例大祭では、約400年続いている小部獅子舞と言われる、獅子舞があるそう。その姿を見る為にも、全国から観光客が訪れるのだとか。豊かな自然と深い歴史、そして受け継がれて行く伝統。地域それぞれの魅力に触れる旅もいいものですね。
星ヶ城のツルマサキの基本情報
2015年2月23日 公開
住所 神懸通 安田財産区
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