小豆島の特産のひとつ、醤油。数多くの醤油蔵が軒を連ねる「醤の郷」、馬木散策路の近くに真光寺があります。醤油産業の発展に深い繋がりを持つという、この真光寺なのですが、やはり目を引くのが境内に聳えられた大きなシンパクとクスノキ。この樹々達は樹齢400年ほどであり、真光寺が開かれた時に植えられたのだとか。長きに渡り小豆島の歴史を見守り続けた、言わば守り神のような存在として、今も島の人々に愛され続けられています。

小豆島内でも有数の巨木

真光寺境内に堂々とそびえ立つ、シンパクとクスノキ。その悠揚たる出で立ちは、まさに神木という名にぴったりです。その大きさは、シンパクが樹高15メートル、胸高幹囲む5.5メートル。そして、となり合うように植えられているクスノキは、樹高20メートルに胸高幹囲5.1メートルとこれまた立派。樹々の幹から上を見上げれば、思わずため息が漏れてしまうほどの壮観ぶりです。このシンパクとクスノキの近くに行くと、体を包まれているような、暖かく優しい気持ちになります。小豆島の歴史を400年程ほど見守ってきた、守り神のような存在感こそが、最大の魅力なのかもしれません。

知られざる醤油と真光寺の関係

今でこそ、小豆島の醤油は特産品として全国的にも知られています。古くから小豆島は醤油造りの街として発展していた、というような思いに駆られますが、その発展になんと、真光寺が関係しているのです。昔、赤穂からやってきた塩浜師達によって、入浜式塩田での塩造りが指導され、塩田が拡大されていきます。塩田が拡充していきますが、瀬戸内での塩の取れ過ぎたために、塩を使う醤油産業が発展していきました。そんな塩造りの発展の裏では、多くの赤穂人が小豆島に移り住むことになります。しかし、小豆島の大多数は真言宗を信仰しており、赤穂の人たちが信仰する浄土真宗の寺院がほとんど無かったのです。そのため、赤穂に人達によって島内に建立されたのが、この東華山乗光院真光寺だった、という事なのです。現在の小豆島の醤油産業の発展の歴史と共に歩んで行った真光寺、そしてシンパクとクスノキ。小豆島に観光に行くのであれば、是非立ち寄りたい大切な場所なのです。

真光寺のシンパク(イブキ)とクスノキの基本情報

2015年2月23日 公開

住所 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1126

お問い合わせTEL:0879-82-0126

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