洞窟に光が射しこむと観音様の姿が岩に浮かび上がる……。夏至(6月21日)を真ん中にはさんだ50日間だけ拝観できる「夏至観音」は、小豆島霊場八十八ヶ所の1番札所である洞雲山の岩肌に現れます。この不思議な自然現象が見られるのは、1年のうち数日間で午後3時過ぎの数分間、しかも晴天の日だけ。幻想的なお姿を拝もうと、毎年大勢のお遍路さんが参拝に訪れています。
光の観音様が見られる条件
夏至観音は夏至(6月21日)前後の日光が洞窟に射しこむとき、岩壁にあたった光が観音像の形を生み出すとう不思議な自然現象。日時が限られており、しかも晴れていなければ見れないという珍しくもありがたい観音様なのです。
誰が観音様を見つけたの?
小豆島霊場1番札所・洞雲山の夏至観音は、数十年前にお遍路さんが撮った写真の中で偶然発見されました。足元から徐々に5分ほどかけて姿を現します。錫杖(しゃくじょう)を手にした身の丈3mほどの観音様の表情は伺えませんが、お遍路さんに優しく微笑みかけているような気がします。
小豆島八十八ヶ所霊場
夏至観音が現れる洞雲山は、小豆島八十八ヶ所霊場の1番札所。全行程150kmの小豆島八十八ヶ所めぐりは、車がなかった時代の遍路道が数多く残されており、今でも歩くことができます。小豆島の自然を肌で感じながら、是非、歩いてお遍路巡りをしてみてください。
夏至観音 ─小豆島霊場1番札所・洞雲山─の基本情報
2015年2月20日 公開
住所 香川県小豆郡小豆島町坂手灘上甲730
期間
6月〜7月中旬頃まで
15:00過ぎの数分間(晴天のみ)
お問い合わせ小豆島霊場会
TEL:0879-62-0227
FAX:0879-62-2226
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